更年期に眠れないのは、ホルモンのせいだけじゃない?
「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」──40代以降の女性に多い、こうした“眠りの悩み”。
多くの方が「年齢的に仕方ない」と感じていたり、更年期のホルモン変化が原因と思いがちです。
しかし実は、こうした睡眠トラブルには日中の姿勢や呼吸のクセが深く関わっていることもあるのです。
「姿勢」と「睡眠」の深い関係
姿勢が崩れていると、呼吸が浅くなり、自律神経が乱れやすくなります。
特に現代人に多い「巻き肩」や「猫背」は、胸やお腹が圧迫され、リラックスに必要な“副交感神経”が優位になりにくい状態を作ってしまいます。
つまり、正しい姿勢=質の良い睡眠を引き出す土台とも言えるのです。
寝つきをよくする「姿勢」からのアプローチ3選
では、睡眠の質を高めるにはどうすればよいのでしょうか?
ここでは、寝る前におすすめの3つの姿勢改善習慣を紹介します。
① 寝る前の胸ひらきストレッチ
パソコン作業やスマホを見ていると、知らず知らずのうちに肩が前に入り、胸が縮こまった状態になります。
寝る前に壁や床を使って胸を大きく開くストレッチを取り入れると、呼吸が深まり、心身が自然とリラックスしてきます。
② “背中呼吸”で副交感神経をONに
浅い胸式呼吸ではなく、背中やお腹まで空気を送る「腹式呼吸」を意識すると、身体は落ち着きモードへ。
寝る前に5〜10回、鼻から息を吸って口からゆっくり吐く「背中呼吸」を行いましょう。背中がふわっと広がる感覚がポイントです。
③ 寝具を見直して“寝姿勢”を整える
高すぎる枕や、沈み込みすぎるマットレスは、首・腰に負担をかけ、深い眠りを妨げる要因になります。
自分に合った高さ・硬さの寝具を選ぶことで、横になったときの姿勢が安定し、体が安心して眠れる状態になります。
まとめ|眠りにくさも“姿勢”から変えられる
更年期の「眠れない」「途中で何度も目が覚める」といった症状は、ホルモンのせいだけではありません。
姿勢を整え、呼吸を深めることで、体は徐々に本来のリズムを取り戻していきます。
「運動は苦手」「薬には頼りたくない」そんな方こそ、まずは日常生活の姿勢と呼吸から見直してみませんか?
今夜から取り入れられる、体と心にやさしい習慣。ぜひ試してみてください。